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リンゴと守護神とペンギンと窓

Netscapeの終焉

 

Macで日本語が表示できるブラウザを探していて、Netscapeの終焉を知った

ちょっと知るのが遅すぎたとも思うが。
その昔、MicrosoftのInternet Explorerが未だ無い頃にインターネットを始めたのだが、場合によっては異なる国にある計算機(コンピュータのこと)に保存されている文書を(たとえ異なる言語で書かれていても)お互いにリンクできるHyper Textの考え方に感動し、「こりゃ世の中スゴイことになるぞ」と感じたものだ。

お互いに顔も年齢も性別さえ知らない人の書いた文書同士が繋がりを持つ。
恐らくこれから一生出会うことのないであろう人の書いた文書同士ある。
その頃は、NCSA Mosaicというブラウザだった。
その頃もブラウザは無償で入手できた。
それまでテキストだけのページだったのだが、ブラウザに<img>タグを備えることで画像を埋め込むことができたのは衝撃的だった。
GIFやJPEGを扱える安価なグラフィックソフトが少なかったため、海外のフリーソフトを探し回った覚えがある。
その後、Mosaicが発展(という言葉は少し違うかも知れないが)しNetscapeができた。Netscape社は、前年度対比2000%というとんでもない発展をし、Microsoftからの買収提案も断った。

これに怒ったMicrosoftは「あっそ、じゃ作っちゃお」とタダでしかもOSに付属(一体化)させる形でInternet Explorerを送り出し、そしてこの2大ブラウザは激しく競争してゆくことになる。
このシェア争いは第一次ブラウザ戦争と言われた。
この頃からシェア獲得のため、独自な機能拡張が実装されブラウザ間の互換性が失われることになったのは、Webシステムを書くことを生業としているワタシにとっては、検証の時間が余計にかかる余計な副産物だったと思う。

結局有償販売にコダワったNetscapeは次第にシェアを失ってしまう。
このあたりの情報は、たくさんネットに出ているのでぜひ一読されたい(かなり面白いので)。
ただ、Mosaicのライセンスを(紆余曲折して)受けたMicrosoftが、Mosaicのコードを元にIEを作ったことを知っている人がどれだけいるだろうか?NetscapeとIEは同じ親をもつ兄弟なのだ(厳密には権利関係でMosaicを書いた人が設立したNetscape社は新しいコードで一からNetscapeブラウザを書き上げたとされているので異母兄弟か)。

閑話休題、そもそも見知らぬ計算機を見知らぬ人同士で繋いで繋いで、ついに世界中が繋がってしまったインターネット自体が驚くべきことだ。
このインターネットの普及に絶大な影響を与えたのが、Mosaicであり、Netscapeであったことは誰しも認めることだろう。
いま、MicrosoftはYahoo買収の真っ最中だ。この事件(あえて事件と呼ぶ)を耳にしたとき、昔のNetscapeの買収を思い出したが、Microsoftも今度ばかりは「じゃぁ自分で作っちゃうもんね」とはいかないだろう。

Yahooにせよ、Googleにせよ、コンテンツサービス業界は先発企業の方が圧倒的に強い世界だ。蓄積している情報量が違う(ビルゲイツのCEO引退はGoogleへの白旗だったという話しも聞く)。

会社ごと買っちゃった方が安いのだろう。
ワタシの私感では、クライアントアプリケーションやデスクトップOSはすでに完熟期に入っており、今後市場はソフトウェアよりサービスに重きがくる予感がしているが、まさに象徴的な事件といえる気がする。

Office 2007は要らなかった、Vistaは要らなかった、と感じている賢明な方も少なくないだろう。

ハードウェアメーカーのためのOSでありアプリと思っているのはワタシだけではないだろう。
機械買い換えないと動かないもんね。
Office2007にしては、企業の生産性がどれだけ落ちただろうか。
世界規模で言うととんでもない経済損失のような気がする。

長い目ではあの2007のインターフェイスこそ、経済効果大と思っているのならば、あそこまで一気に変えずに徐々に変えていった方が絶対人に優しいものができたように思う。

このブロードバンドな時代、「クライアントは軽く、サーバこそ高機能であれ」であるべきではないだろうか。

なんにせよ、Netscape製品は、2008年3月1日をもって全ブラウザ製品のサポートを終了した。
日本語版の最終バージョンは、2003/06リリースの7.1となった。Netscapeは後継代替製品として、FirefoxとThunderbirdを推奨している。
ワタシもかなり前からFirefoxとThunderbirdに移行してしまってNetscapeの名前を思い出すことも無くなってしまっていた。

いま、Netscape終焉の報を知り、ひとつの時代が終わったと感じる。

 

ありがとう、MosaicそしてNetscape・・・

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